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更新日:H22年3月25日

< ヰセキ信越 疎植情報 >

 ~ 疎植田植で育苗・田植作業の労力・コストを軽減
              疎植栽培は収量・品質が安定する ~

 稲作に携わる方なら、少なくとも「名前だけは聞いた事がある」と答える人がほとんどではないでしょうか。
ヰセキが推進している疎植栽培とは、坪当たりの植付け株数を37株にして育てる栽培方法です。

今までと同じように田植をしていて、肥料を蒔いて、水管理をして、収穫する。
特別なノウハウが必要なわけでもなく、従来と全く異なる稲作りでもありません。

ヰセキが提案する疎植栽培は、農家の皆様の低コスト・省力化に貢献し、様々なメリットをもたらす栽培方法です。

疎植栽培とは

<従来田植 60株
<疎植田植 37株
<図1>従来と疎植の株間

 まずは<図1>をご覧ください。疎植栽培とはこのように植付株数を従来よりも疎らにして、株の間を広く植えて育てる栽培方法です。
この疎植栽培の特長は、株と株との間が広いことによって稲の受光態勢と風通しが良くなり、隣同士で葉茎がふれあわないため、稲が力強く育つことです。

するとどうなるのか?稲の本来持っている生命力が丈夫な太い茎を作り、大きな穂を育てるのです。
では、疎植栽培が稲作経営にもたらすメリットとは何でしょう?

疎植栽培 37株植えのメリットとは

メリット① コスト軽減
メリット② コスト軽減
メリット③ 健全な稲が育つ
a.使う苗が少ないので苗の運搬と
  苗の充てん回数が減ります。
b.田植えの時間も大幅に短縮。

なぜ収量が慣行と変わらないのか

 分けつが旺盛なため十分な茎数が確保でき、且つ有効茎が多く残るので慣行と同等の収量となります。

 もちろん疎植栽培にしたからといって、そのまま増収と食味向上につながるわけではありません。
当然、その土地の条件に応じたノウハウや適切な栽培技術が必要となりますが、疎植栽培によって得られる
『開帳型分けつの丈夫で太い茎』すなわち『根張りの良い元気な稲』が収量・品質確保につながります。

平成21年度実証圃場データ

ヰセキ信越 新潟地区管内で設定した実証圃場における収量調査結果
 <参考>農政局発表収量
     534kg/10a(ふるい目幅1.70mm)
     (平成21年度10月30日公表 北陸農政局『農林水産統計』より)

実証圃場の様子

 中干し管理
三条
地区
 6月3日
 茎数20.5本/株
 草丈30.0cm
 6月29日
 茎数38.8本/株
 草丈58.0cm
 8月11日
 茎数31.0本/株
 草丈83.8cm
 9月14日
 茎数29.0本/株
 草丈110.0cm

十日町
地区
 6月13日
 茎数20.0本/株
 草丈48.0cm
 7月15日
 茎数36.4本/株
 草丈75.0cm
 8月7日
 茎数30.0本/株
 草丈104.0cm
 9月14日
 茎数32.1本/株
 草丈110.0cm
 深水管理
新発田
地区A
 6月18日
 茎数16.2本/株
 草丈50.4cm
 7月7日
 茎数30.4本/株
 草丈71.0cm
 8月5日
 茎数27.4本/株
 草丈103.0cm
 9月15日
 茎数27.8本/株
 草丈118.4cm

新発田
地区B
6月18日
 茎数18.4本/株
 草丈42.4cm
 7月7日
 茎数31.0本/株
 草丈67.2cm
 8月5日
 茎数27.6本/株
 草丈101.6cm
 9月15日
 茎数27.6本/株
 草丈120.0cm

ポイント

(1) 水管理
  目的 : 過剰な分けつを抑えることにより登熟が上がり、倒伏に強い稲となる
○ 中干し管理のポイント
初期は浅水管理で分けつを促進す
目標茎数をほぼ確保した頃に中干し
  ⇒分けつを抑える
○ 深水管理のポイント
  
段階的に水深を上げる
⇒分けつを抑える
①水深17~20cm葉耳が隠れる程度
②最高分けつ期に達したら落水
  いずれのやり方でもOKです。ポイントは分けつさせ過ぎないことです。

(2)肥培管理
  チッソ総量は慣行栽培と同じですが、チッソの配分は
   元肥 : 穂肥 = 6 : 4 の割合で施肥すると良いでしょう。

  一発肥料でも良いです。
  特にヰセキの『ヰセキコート』や『ネオヰセキコート』は、チッソの成分が元肥に
  偏り過ぎず疎植栽培に適した一発肥料です。

  併せて地力アップのための、土壌改良材『ねっこ一番』散布をお勧めします。

 ヰセキ信越では、ヰセキコートやネオヰセキコート、ねっこ一番など
各種肥料、培土の予約、販売を受け付けておりますので
お近くの営業所へお申込み、お問合せください。お待ちしております。

こんなに魅力あふれる疎植栽培、あなたも取り入れてみませんか?


 疎植栽培は育成、コスト、労力など様々な側面から見て優れた栽培方法と言えます。
実際、この栽培方法を実践してみて「失敗だった」「後悔している」と言った声はほとんど私達の耳に入ってきません。

 これらの多くの人々が「株数が少ない=収量が少ない」という錯覚にとらわれているからではないでしょうか。
株数を多く植えて収量が増えるのであれば、100株/坪でも200株/坪でも植えればよさそうなものですが、そのようなことをする人はいません。

 田植え直後の風景が従来の田植え直後よりもかなり「見た目が寂しい」ことが、不安に感じる大きな要因の一つでしょう。 しかし、田植え後30~40日もすると50・60株植の圃場とほとんど遜色がなくなります。
出穂期にもなれば、株の大きさ、茎の太さは周囲の圃場と比較しても立派に育成した『秋まさり』の稲に育ちます。

< ヰセキ:田植機製品情報はこちらから>
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